●あなたは地球平面説を否定できるか
近年、地球平面説を唱える「フラットアーサー」なる人々が多数存在しているのをご存じでしょうか。諸説ありますがアメリカ成人の2%(約600万人)はフラットアーサーとの説もあります
21世紀にもなって何をバカなことを!と多くの人が思うに違いありません。しかし一息ついて冷静になって考えてみてください。あなたは地球平面説を唱えるフラットアーサーを説き伏せて完全論破することができますか?
●常識も変わる
今でこそ「地球は球体である」ことは常識ですが、大昔は平面説が主流だったようです。16世紀になってマゼランが世界一周をしてから球体説が認められるようになってきました。また、天動説から地動説へ変わっていったのも16世紀にコペルニクスが登場してからでした
このように科学の進歩とともに常識も変化しています。生まれながらにして「地球は球体」「地球は太陽の周り回っている」と教えられてきた我々は、何の疑いもなくこれらを受け入れています
●時間のずれと距離のずれ
では20世紀に常識となった「時間と空間の伸縮」についてご存じでしょうか
ITmediaの記事にあるように「GPS衛星の時計」は地上より早く進んでしまう現象です。宇宙空間では地上より時間の進み方が早くなる。常識人の我々なら何の疑問もなく素直に受け入れられますよ・・・ね?
実際、GPS衛星の時計は地上よりどのくらい進むのかというと・・・
GPS衛星の時計は一日あたり約1万分の3秒早く進む
とのことです。人間には感じることのできない時間差ですが、この差は無視できない影響を生じさせます
●GPSに11kmの誤差
1年間、GPS時計を補正しないと位置情報に約11kmもの誤差を生じてしまうとのことです。時間のずれはあまりにも小さいので感じ取ることはできませんが、地図アプリを開いて11kmもずれていれば感じるどころの騒ぎではないですよね
●我々が知ることのできない世界
前述の「1万分の3秒」は五感で感じることはできません。つまり我々には「時空が伸縮する」という新常識を受け入れることが難しいことになります
日常生活において距離や時間が伸縮する現象を感じることはありませんし、その差は無視しても全く問題ないため知識として蓄えておく必要もありません
この「五感で感じられない世界」こそ、我々が知ることのできない世界と言えるでしょうか
●今こそ知るべき「知らない世界」
矛盾した小見出しですが、知らない世界こそ我々は知るべきなのです。感じることもできない世界をどのように知るのか・・・そのヒントが前述のGPSにあります
1万分の3秒を感じることはできませんが、地図アプリで「10kmの誤差」は感じることができます。このように間接的に知らない世界を知ることができるのです
●仮想世界
何かと有名なイーロン・マスクが「人類はコンピューター・シミュレーションの中で生きている」と発言をし、仮想世界が一躍有名になりました
一見突拍子もないように聞こえますが、前述の地図アプリで誤差を感じられるようにいろいろな研究から我々の知らない世界が垣間見え始めてきました。それが「量子力学」と呼ばれている分野です
量子力学についてはこちらの動画を参照してください
●胎内記憶
人間なら必ずいた場所「胎内」皆さんは生まれる前の記憶が残っていますか?私は全く記憶がないのですが、とある調査によると3人に一人は胎内記憶があり、4歳頃までには記憶は失われるとのことです
日本胎内記憶教育協会なる社団法人があるようなので、興味のある方は参照してください
●このろくでもない、素晴らしき世界
サントリーBOSSの有名はCMコピーです。多くの人が共感する名コピーだと思います。トミー・リー・ジョーンズ演じる宇宙人ジョーンズも秀逸でした
このろくでもない世界に「なぜ私は生きているのか」知りたいとは思いませんか。素晴らしき世界を去ったあとどうなるか知りたいとは思いませんか
こうした疑問を追求する時間があるのも老後の特権ではないでしょうか。古羊生活は老後生活を車中泊からプチ哲学まで幅広く扱うことを目指しています