皆さんは牧場で羊や牛、馬がのんびりと草を食んでいる光景を見たことがあるでしょうか。よく「牧歌的な風景」などと言われます。観光気分でふらっと訪れた我々から見ると羨ましく見えますが、おそらく彼らは彼らなりに「必死で生きている」と見ることもできるかと思います
私は仕事柄、多くの定年退職前の方々(即ち先輩方)と接してきました。先輩方の多くは「再就職」を希望していました。「仕事が好きでたまらない」という奇特の方も僅かにはいましたが、ほとんどの方は「生活水準を維持したい」という理由で再就職しています。そのため、少しでも年収が高い仕事を探していました
そんなこんなでついに自分が定年退職を迎える身になりました。しかし私は就職活動をせず、個人事業主として開業し組織に属さない道を選びました。おそらく数年は収入の見込みがないのを承知の上です。その理由は進化論で有名なダーウィンの言葉「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである」に感化されたからだと思っています
定年退職は、多くのサラリーマンにとって人生を左右する一大事であると確信しています。私にとっても一大事でした。この一大事にどう対応するのか?
変化を最小限にし、なるべく現状維持を目指す
変化を受け入れ、新たな環境に適応する努力をする
どちらを選ぶにしても相当な努力が必要になりそうです
多くの方が悩む「定年退職前後の変化」について、なにか手伝えることがないかと思い始めたのが「古羊生活」です。「古びた羊の流浪の生活」を略した命名となります